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ブログ - イチロウさんのエントリ

東京ガールは結構キャリアのある大阪芸大出身の劇団である。

2009年同劇団の「奥の細道」を一心寺シアターにて観劇した。
↓当時の感想ブログ。
http://stageplus.net/modules/blogplus/details.php?bid=20
あまりに独善的で意味不明の内容だったので、酷評した。

で、今回のステージプラスでの公演。
正直以前みたいな芝居だったらどうしようという気持ちだったが、
蓋を開けてみれば、かなり見やすくなっていた。役者はみな達者。

今回は主に二人芝居のオムニバス、コント公演

全部で7本のコント
 屬覆鵑任笋佑鵝
二人のサラリーマンが「なんでやねん!」について哲学的な問答を繰り返す。
◆岼篏顱
生徒から遺書を受け取った体育教師がとった意外な行動とは。
「素敵な風景」
脱走を試みる3人の男女。目的を尻目に綺麗な風景に見とれる。
ぁ屬△戚勝
友人のあだ名の由来を今さら聞けない。
ァ峪廚そ弌
同棲カップルが過去の記憶を思い出そうとするが、二人とも少しずつ食い違っている。
Α嵬明棔
女性面接官による圧迫面接。
А屮リホル二アシンドローム」
“5-4”の答えだけが分からない患者が、医師から怪しげな治療を受ける。

どの話も面白かったが、特に受けたのはキА
作演の上崎陽介の特異なギャグセンスが光った。
現実との距離がずれ、妄想が変な角度で突き刺さっている。
一歩間違えるとホラー。

現在のお笑いシーンに飽き足らない新しい「笑い」が観たい人は東京ガールを観ると良いと思う。

Contondo「夜と星と風の物語」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2015-10-2 1:46
今回の公演場所であるSPACE9はあべのハルカス9Fにあり、
その日は丁度「九州物産展」が行われていて、シルバーウィークの真っただ中ということもあり、
買い物客がごった返していたがSPACE9は周囲の雑踏を拒絶するかのように、静寂に包まれていた。

私はこれまでContondoの作品は「銀河鉄道の夜」「阿修羅城の瞳」を観ている。
同団体の特長は既製台本を大胆に解釈するというスタイル。
長屋やバー等いわゆる「劇場」でない空間を敢て選び、
その空間にあわせた演出をする。「場所性」をすごく大事にしている劇団だと思う。
SPACE9もいわゆる「劇場」していない。
間口6.6m×奥行11.5mの会議室風のハコだ。

会場構成は演技スペースを中央にとり、両側から観覧する対面舞台。
入場すると普段着に近い役者達が椅子に座り雑談をしている。
開演の合図で、役者達は舞台を作り始める。
コンクリートブロックやタイルが 飛び石状に8の字型に配置され、物語が始まる。
「日常の延長線上の非日常の創造」。

今回の「夜と星と風の物語」は劇作家の別役実氏が、
サン=テグジュペリ原作「星の王子様」をもとに書いた戯曲である。
同小説の有名な台詞「肝心なことは目には見えない」。
客席によって視点が変わる対面舞台も「肝心な場面は目に見えない」かもしれない。

先日観た鳥公園「緑子の部屋」でも試みられていたが、
プロジェクターにライブカメラがシンクロさせるという演出が面白い効果を出していた。

劇中フルート クラリネットの生演奏あり。
飛び石を渡る呪術的なステップ。
蒼っぽい照明 異国の砂漠の雰囲気。
儚い、繊細な世界。。

日常から非日常、そして日常。
帰路、九州物産展にて豚の角煮とミニビーフカレーを試食した。

↓写真は当日パンフに載っていた舞台絵コンテ。可愛い。

Daikichi project vol.00 「MUGEN -proto.type-」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2015-9-29 23:46
一本あたりの持ち時間は15分、全部で6演目の一人芝居のショウケース公演。
演目ごとに休憩を設け、一本から鑑賞可という斬新なプログラム構成(1キャストチケット500円)。

  ―桜天丸「青空シアター」
 ◆‘全檗1 「茫き羊/貝殻」
  中村奏太 「一期の問い」
 ぁ\瀬サキ×ohana 「少女の埋葬」
 ァDEW 「C&P」
 Α〜崚弔い發蝓屬砲犬里佑辰魁

途中、箱を使ったジャグリングあり。司会が一本一本紹介していく。

どの演目も悪くなかったのだが、似たような話が偶然にも重なったせいで、
全体的な印象がぼやけた感じだった。

今回私的にベストだったのは△痢帶き羊/貝殻」。
自殺志願者が崖から飛び降りて、死後の世界を彷徨う話なのだが、
作主演の徳丸¥1は今回の芝居の糧にするため実際に岡山にある鷲羽山ハイランドへ行き、
バンジージャンプを体験してきた。 
自殺志願者が崖からダイブする時の心理描写が非常に生々しくて面白かった。
↓彼がバンジーする映像。ダイブを前に逡巡する姿が。3分頃本当に跳ぶ!
https://www.youtube.com/watch?v=0Q7eN8TGRIk&feature=youtu.be×tamp=1441190392&app=desktop

その他、印象に残ったのは
DEW「C&P」。
DEW氏が男子大学生、OL、囚人の3役をこなす。オチが鮮やか。


今回の公演、企画自体面白いと思うが、各演目同士の一体感とか、総合的な何かが必要だったように思う。

壱劇屋「サンプリングデイ」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2015-9-6 22:17
今回の上演された「サンプリングデイ」は
「ICHIGEKIYA MASHUP PROJECT」と名付けられた3連作のうちの一つ。
小劇場で過去、他団体によって公演された作品を壱劇屋風にアレンジするという企画だ。
ピースピットの「GOLD BANGBANG!」ヨーロッパ企画の「windows5000」、
そして今回はsundayの「サンプリングデイ」。
私は最初、同公演のダイジェストを中之島春の文化祭で観、衝撃を受け、
2010年精華小学校での本公演を観劇。大傑作だった。
当時次のような感想を書いた↓。
http://stageplus.net/modules/blogplus/details.php?bid=65

sundayのオリジナル版には、これといったストーリーはなかった。
5人の役者が、ある一日に100人の身に起こったことを「標本化して」「羅列する」だけ。
「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺があるように、
ある一人が起こしたアクションが、ビリヤードのように他人に力が伝わる。
お互いが影響しあったり、すれ違ったり。
脱臼しながら、痙攣しながら物語は進む。。

今回大好きな壱劇屋がこの台本をやると知った時、
まさに壱劇屋向きの企画、絶対観ようと思った。

【インディペンデントシアター2ndにて観劇】
舞台には5×5のマス目が描かれ、各マスにはヘッドフォンがぶら下がっている。
役者はヘッドフォンを装着して、そのエピソードが始まる。
スタイリッシュ。
オリジナルの骨格は残しつつも、
各劇団員の実話っぽいエピソード(マクド 王将でのバイト)が挿入された。
西分綾香の牛丼エピソードは特に笑った。

ビッグバンによって宇宙が誕生し地球に人類が生まれるのを、
関西弁ラップによって表現したシーンは圧巻。
ラストの完全暗転。まるで宇宙にたった一人残されたかのような寂しさで幕は閉じる。見事。
やっぱり座長大熊隆太郎は天才だ。

鳥公園「緑子の部屋」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2015-8-21 2:05
鳥公園という不思議な名前の劇団のことは一昨年出版された『演劇最強論』で知った。
東京で今どんな劇団が注目されているのか、どういうスタイルが流行ってるのかを同著は
コンパクトに紹介していて、重宝している。
鳥公園はチェルフィッチュ以降の「演劇らしくない演劇」に区分けされるみたい。
今回の観劇は、前日にうちでやったカミナリフラッシュバックスを観に来ていただいた若旦那家康氏に誘われて。
公演会場であるアトリエ劇研での観劇は初めてだ。
舞台はベッド、ダイニングテーブル等のみ。いたってシンプル。具象。

何らかの原因で亡くなった「緑子」。彼女の趣味は虫の観察日記をつけること。
登場人物は、彼女の恋人、兄、女友達の3人。
彼らが対立したり馴れあったり。
彼らの口から不在の「緑子」について語られるのだが、3人の話は微妙にかみ合わない。。
他人が何を考えてるかなんて永遠の謎。

肉工場での事故や、アリのリンチ、移民問題。
不穏な事件が所々語られる。通底音は軋轢。


人間性を極端までそぎ落としたり、水で薄めていったりしたら、幽霊になってしまった。
この芝居を私はそんな風に観た。そんな風に観ると面白かった。恐かった。
書きたいことは他にもいっぱいあるんやけど、言葉が追い付かない。
「去年マリエンバードで」この映画を思い出した。
https://www.youtube.com/watch?v=VIdSQ-Hsukk
タイトルにあるように、今回の公演は東京の劇団カミナリフラッシュバックスが名古屋、大阪、北海道のツアーで各都市を廻るというもの。
大阪の小屋として選んでいただいたのが、ここステージプラス。
選考ポイントとなったのが、「バーカウンターがある」ということ。
芝居は「あまり客の来ないショットバー」が舞台であった。

(あらすじ)
商売っ気がない女バーテンが一人で経営しているバー(キーボードとトランペットの生演奏が聴ける)。
通夜帰りの団体客が来る。故人は彼らが勤務する「便利グッズメーカー」の社長。
社長の悪口を言い合っているうちに、だんだん社長の、同僚の裏の顔が見えてくる。。

面白かった。人を食った脚本が良かった。
緩い。低体温。アダルティー。
コメディの設定として、人間のエゴが丸出しになる「葬式もの」っていうのはやはり鉄板だ。

今回の舞台(アクティングスペース)は、バーカウンターそのものという特殊な使用ケース。
いつも私が働いているカウンターが舞台。
本番が始まる寸前まで、私がウエルカムドリンクを用意し、バーテンダー役のニシオカがサーブ。
私の日常スペースが舞台になるというのは、フワフワと不思議な気分だ。
芝居を見るというより、他人の修羅場を覗き見てるような気分になったのは私個人の問題だったのかな。。

役者はみな芸達者揃いだったが、中でも社長夫人役赤星まき、もろ大阪のおばちゃんで受けた。
登場シーンでは場の空気を一気に変えた。

BGMがキーボードとトランペットの生演奏というのも粋だった。

大人工芸倶楽部「Magicien」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2015-7-9 23:39
大人工芸倶楽部は、大阪市立工芸高校演劇部のOB、OGが中心となって結成された劇団である。
同クラブのOG中田有紀子は、卒業後、
唐十郎ゼミに参加、今は会社勤めをしながら後輩達の指導にあたっている。
今回の公演は腕試し的な意味合いもあって、「第0回公演」と銘打ったらしい。
中田自身が舞台にあがるのは6年ぶりとのこと。
今回公演の「Magicien」は中田の一人芝居。
スタッフのは現役の工芸学生も参加していた。

芝居の舞台は中世ヨーロッパ、あるいは未来の荒廃した世界。
一人の魔女が魔女狩りから逃避していく話。回想録の形をとる。
主演中田有紀子は時に無邪気に、時に老獪に魔女を熱演していた。
ラストは救いのない悲劇で終わる。
影絵の不穏なイメージや血しぶき等、プロジェクターが効果的な使われ方をしていた。

公演後工芸高校演劇部の現役学生は、應典院で開催の大阪高校演劇祭(HPF)に参加。
大人工芸倶楽部自体は秋に應典院で本公演を行う予定である。

星屑企画「輪廻 万華鏡展」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2015-7-2 1:08
同作品のメインの舞台は美術館。観客が作品世界に入りやすくする仕掛けとして、
カウンターブースには、役者達が制作したオブジェが陳列され、
劇場スペースには、両壁に数店の絵画が飾られている。
このアイデアはなかなか斬新だった。

物語は記憶喪失の主人公が美術館に迷い込むところから始まる。
展示物が主人公に物語を話しかける。
オブジェにまつわるエピソードが連なった5編。
その物語を見ている主人公と学芸員の話が1編。
計6編のオムニバス。
計12人の役者がある話ではメインになり、別の話ではサブになったり。

「イカロスの翼」
イカロスの父ダイダロス役の井上大輔が良い味を出していた。
ストレートなコメディ。

「有頂天」
元レディースが取り仕切る神社が舞台。
二匹の狛犬が大事にしている珠を、後輩レディースたちが盗んで、
神主に現場復帰を願い出る。
西田美咲のレディース神主が受けた。
メス狛犬のばんちも可愛かった。

「愛、優、嫉妬?」
カフェでコイバナをネタにお茶する女子二人。
ヤリマン側の回想シーンに出てくるラブホの描写に笑った。

「2/2」
「赤」の女神と「青」の女神がどちらが優れてるか競ってる(始源の神?)
鉛筆を削る紫の神?

「山羊の吐瀉物」
黒山羊と白山羊は文通をしてるのだが、黒山羊はもらった手紙を読まずに食べてしまう。。
全エピソードの中でもっともシュールだった。

やけに生々しい作品があると思えば、天上界の不思議な論理世界の作品もある。
冗談なのか哲学なのか、奔放なイメージ。
薄味でとぼけた味わい。
もう一回観たい。不思議な魅力がある作品だった。

無名劇団「無名稿 あまがさ」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2015-6-8 20:26
無名劇団は私の母校である追手門学院大手前高校の演劇部が中心となった劇団で、
彼らとの出会いは、某大学演劇学部を卒業している私に「稽古をみてほしい」との依頼があり
同校を久しぶりに訪ねたところから始まる。
10年以上前の話だ。
その後彼らは無名劇団を旗揚げ、
第一回の公演は今はなきプラネットホール。
同公演のテーマも今回と同じくネット社会を風刺した作品であった。
今回21回目の公演は演劇フェスへの参加作品。

公演日を間近に控えた劇団。
主演女優と座付き脚本家がある日失踪してしまう。
脚本家は嘗て脚本賞をとった伝説的脚本家だ。
急遽代打役を任された女優は彼のアイデアノートから、
彼が何を書こうとしていたかを探っていく。
彼は昭和7年に執筆された川端康成「雨傘」と同年起こった坂田山心中事件とを結びつけて
戯曲を書こうとしていたらしい。
脚本家と女優の帰りを待つか、ゴーストライトで通すか、刻々と時間は過ぎていく。
リアルタイムの劇中劇と、舞台化されるであろう心中事件、
二つの世界が交叉しながら描かれる。。

旗揚げ以降、座長中條岳青は追手門の教師をしながら、劇団の運営をしていく。
その後テアトロ戯曲賞をとり、
結婚を機に演劇から遠ざかった。
最近の無名は観てないが、現在の座長、島原夏海をトップとした体制をとって、
エネルギッシュに公演を打ってる印象だった。

今回は久しぶりの中條脚本。
脚本はもう少し練り込めば、傑作になったであろう。
大正と現代、二つの世界の収斂させ方が不鮮明だった。
どこまでがどの時間軸なのかわざとぼかした感じ。

演出面で言えば
空間構成の巧みさ、小道具の使い方はひんやりしたタッチでスタイリッシュだった。
島原夏海が惚れ惚れする演技、関西のこの世代の女優ではもっとも上手いのではないか。
中條岳青も、仲代達也もかくやという重厚な演技。

パウダールームでガールズトークするシーン、女の意地悪さがよく出ていた。
もっとも気に入ったシーン。
「fストーリー」「カルディアの鳴る頃に〜予告篇 typeB」
二本立ての公演。

まず「Fストーリー」

全ての物語が始まる前の待機空間「Fストーリー」、
そこにはジャンヌダルク、ロミオ、ヘンゼルとグレーテル達が、自分が主人公の物語に呼ばれる前に仮住まいしている。
なぜかロミオは対人恐怖症だったり、ジャンヌはダンサー志望だったりする。
親指姫マーヤもその空間にいるのだが、彼女には「記憶」がない。
その世界を統べるジャファーは親指姫に、
記憶を取り戻すには「人の悩みを聞いてやること」が必要と言う。。

マーヤ役の丸小野真穂がうまい! 表情が豊か、身体全体で演じていた。
ヨーロッパ風衣装も可愛かった。
コメディタッチ。
主宰の黒崎達也が後説で「児童公演・学校公演をこの作品で回りたい」
と言っていたが、子供に受ける打ってつけの作品だと思った。

二本目の「カルディアの鳴る頃に〜」
一本目とは打って変わったガチなファンタジー。
今回はそのサワリ部分のみに触れた予告篇的な短編。
緊張状態にある架空の3国を舞台に、謎が謎呼ぶ壮大なストーリーになりそうな予感。
大きい舞台が映えそうな作品。

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