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ブログ - イチロウさんのエントリ

劇団アシデマトイ「りぴーと」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2018-8-14 22:19
2012年3月に劇団アシデマトイはステージプラスで
「とらいあんぐる」という名のオムニバス公演を行った。
今回はその台本を一部改変しての再演。

「TAKE OFF」
ロケット打ち上げ施設で働く日本人女性とアメリカ女性。
素っ頓狂なアメリカ娘と杓子定規な日本娘の対立。
本部より爆弾が施設に仕掛けられたとの情報が入り。。
内田美咲のアメリカ娘の演技、楽しんでやってる感が伝わってきて楽しかった。

「レッツトライアゲイン」
高度1万メートル頂上の近くにあるロッジ。
祖母から引き継いでそこを経営する女、自殺志願者の冒険家、
あと一歩で登頂できない登山家。
3人が織りなす人間模様。
山頂には宝物が隠されているという噂があった。
冒険家役の笠牟田亮輔の暴走気味の演技が面白かった。


劇団乱れ桜は2012年に旗揚げし、
この公演は6回目の公演。
舞嶽44景に参加したメンバーが多いので、顔見知りがチラホラ。

今回は3本のコント公演。全てオリジナル脚本。
総勢21人が出演。

 峇違い告白」
男子高校生が演劇部の女性部長に文化祭で告白しようと計画。
友人に告白の予行演習を頼んでいたところをBL好きのギャルに目撃されてしまい。。
勘違いが増殖していくドタバタ劇。

◆嵬兪曠董璽泪僉璽」
オタク風の男がギャルとイチャイチャ、冴えないOLがイケメンにデレデレ。
お水のマネージャー風の男が出てきて、全てお客の特殊な願望を叶える風俗店のサービスプレイだと分かる。
話はどんどん飛躍していき。。


「物々相談」
一人暮らしの男はデートを前にして部屋にある無生物に助言を求める。
座布団、耳かき、ガムテープ、定規達は各々勝手なアドヴァイスを始めるのだが。。


ゞ眸吋ャルの演技が楽しかった。
▲泪諭璽献磧写鬟襦璽咼奪キューブの半田慈登、眼に力があり好演。
オチが鮮やか。

私が観た回はお客さんの反応はイマイチだったが、千秋楽のステージは大盛り上がりだったようだ。
お客さんの反応で役者ものっていき、相乗作用で良い回が生まれる。ステージにバラつきが出る。
ここら辺はコント公演の難しいところ。

役者達はラフに楽しんで演じていて、観ていて気持ちよかった。

劇団ミネット「夢幻泡影」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2018-7-26 22:33
ミネット 「夢幻影泡」

精力的に活動している劇団ミネットの番外公演。第7回目の公演である。
今回は4幕もの、「夢」「幻」「影」「泡」各一幕を4人の女優がほぼ一人で演じる。
「夢」と「泡」の演出は座長のひとみが、脚本は団員の七兎璃緒が担当、
「幻」と「影」の演出は団員の璃緒が、脚本はひとみが行うという実験的な対称的構成。
男1人女3人の高校生が各話の主人公で、
4つの作品が繋がって一つの大きな物語が浮かび上がる。 

「夢」
璃緒が演じる黒髪のお嬢様、毎夜悪夢にうなされる。
夢から醒めてもまだ夢の中。
夢の舞台である海を彷徨う。

「幻」
八重樫りんが演じる妄想癖がある少女は、クラスでは浮いた存在の子
ある日同級生の策略で彼女は海水浴に誘われレイプされる。
彼女は転校するが、自分の幸せよりも他人の不幸を望む性格になる。

「影」
真桜が演じるダンス好きなボーイッシュな少女。
船旅中ボーイフレンドを寝取った友人が目の前で溺れるのを見殺しに。
一言「ざまあみろ」

「泡」
ひとみが演じる男子高校生。
彼の天真爛漫さがすべての悲劇の発端になっていた。


前身の劇団Dreamerからひとみ主宰の公演は何本か観ているが、
女性特有の残酷さは、今回際立っていた。特に今まで無かったセクシャルな描写があった。
パッと見は綺麗で可愛いが、裏側は怖くて残酷な昔話の世界。

演出的には、一人芝居の難しさを改めて感じた。
モノローグ中心で動きが少なく、
全幕「叫ぶ」シーンが多いのだが、表出のパターンが似通っていて、単調に感じた。
所々に挿入されたタイトルを小道具化させる演出は心憎かった。

空間を感じさせる不穏な照明は素晴らしかった。

次回、劇団ミネットは年末12/14〜16に第七回本公演「巡り唄」を打つ。
今度も期待したい。

演劇ユニットdiorama「preserved summer」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2018-6-26 1:31
演劇ユニットdioramaは社会人劇団で、今回が旗揚げ公演。
今回の作品はオリジナル脚本。

舞台ツラに花束が盛大に撒かれていて美しい。

沖縄の夏の風物詩でサガリバナという花がある。
たった一夜だけ咲き、夜明けとともに散ってしまう。
この作品の重要な主題がその花だ。

近未来の日本。
少子化対策の為に組織された、未婚の男女を結婚へ導く「仲介師」という職業があった。
自分に自信がもてない朔という女性が、仲介師のチャラ男累と元ヤン女美和のもとで働くところで物語は始まる。
朔は結局、花が咲き乱れる屋敷に住む舞香という病弱な令嬢の下に赴き、
花と薬学の研究者でフィアンセの良樹の仲介をすることになる。
良樹はどうも奇妙な実験をしているらしい。
二人の仲介をしているうちに朔と先輩二人の悲しい過去も明らかになっていく。。

朔を中心とした令嬢と科学者の本筋は面白かったのだが、
累と美和の過去のエピソードが自分的にはイマイチだった。

照明カットアウト、カットインを多用していて一本調子だったのと、BGMがほとんど無かったのも舞台を単調にしていたと思う。

ラストの線香花火のシーンは美しかった。
主演の朔を演じた女優も良かった。

舞獄44景project 火蜜 2-5景

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2018-3-15 1:44
舞獄44景projectの主宰、亀井伸一郎は、元カメハウスの座長。
昨年、10年程続いた同劇団を解散させ、今回新たにプロジェクトを立ち上げた。
プロジェクト名にある「44」の数字は、今年1月から12月の1年間で長編短編44作品の上演を目指すというもの。
第一回公演は1/26にオーバルシアターで「真っ赤なサメザメ」。

普通、1年間で44作品(すべて新規作品)は無謀だと思われがちだが、
現在の演劇界、堅実にいこうとする風潮に逆らうかのごとく、限界を定めず、果敢に挑戦する姿勢は注目に値する。
見届けよう。
亀井は役者としても非常に華がるのだが、このプロジェクトでは裏に徹し若手をサポートする。

本公演は全4幕のオムニバスだが各話は繋がっている。。
役者9人。
舞台装置は箱馬のみ、シンプル。
13地区という未来の架空都市が舞台。サイバーパンク風味。


鉄塔に登った少年少女が眼下の街を見下ろしながら会話する。
この世界には性差や成長の概念が無い。
13都市の謎の序章。
ちょっと切ないラスト。


13地区と隣街の境界を走る貨物列車に乗る少年2人。
大友克洋の「大砲の街」に似た雰囲気。


深夜の博物館に少女4人がピクニック。
本棚を模した箱馬がモノリス状で不気味な雰囲気。
ペンライトを使った演出も光った。


1〜3話の登場人物が鉄塔の上で全員登場。
誰が看視者なのか。各話で提起された謎が明かされる。 

 銑い終了した後のダイジェストダンスが格好良い。

亀井はカメハウスの頃はコテコテなカラフルさ、祝祭性が特徴だったが、
今回はそれらを奥に引っ込め、モノトーンの世界、静の世界を創出し、演出の幅を広げてきたように思う。
カメハウス時代から演出家亀井は若手を使うのが上手いなあと思っていたが、ここでもその力は発揮された。

次回公演は近松の心中ものをやるらしい。
亀井伸一郎にこれからも注目したい。

かしこしばい「怪獣と居る」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2018-3-4 0:49
かしこしばい 「怪獣と居る」

「かしこしばい」という変わった団体名を持つ劇団の、今回は旗揚げ公演なのだが、かなり面白かった。
どこが面白いのかと聞かれたら説明しづらい、不思議な魅力を持った作品だった。
タイトルの居るを「おる」と読ませることからも分かるように、この芝居は全編柔らかい関西弁で演じられる。

7階建ての団地が舞台。
怪獣と同居する少女を中心に団地に住む住人達が描かれる。
怪獣は顔だけ被り物(目が光る!)で中身はただの気の良いおっさん。

家出少女をペットとして飼っている保険のセールスレディ。
生活能力が一切ない女と暮らす男子大学生。
彼ら6人は「ゴミ捨て場のカラス除けネット」を隣人に渡す団地の規則により出会った。
怪獣は故郷の異星に帰ろうと渡航費を稼ぐ為か、交通整理のバイトで誘導棒を振ったりしている。
少女は怪獣と共に地球から脱出しても良いと考えてる。。

作演の古後七海は北村想が塾長の伊丹創流劇塾の出身。
シュールで惚けた語り口の底には殺伐とした現実を見つめる眼差しがあった。
SNSを介した人間関係、リストカット、共依存、自殺願望。。
六畳一間の団地の一室は一隻の宇宙船となる。
どこにでも行けて、どこにも行けない。
団地サイズの浮遊感
彼女が書く物語は、自己の人生観を全部ぶっこんできたかのような、正直さがあった。

演出はハッとさせられるところはあるが、全体的にバタバタしていたように思う。

主演の山本礼華は不思議な魅力があった。
終演後、彼女がギター片手に「怪獣と居る」の主題歌を歌うとお客さんからは自然と手拍子が鳴っていた。
下記のサイトから主題歌が聞ける↓
https://kasikoshibai.wixsite.com/kasikoshibai

再演望む!

劇団CACTUS「演劇的協奏曲」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2018-2-14 23:53
劇団CACTUS「演劇的協奏曲」

劇団CACTUSは近畿大学演劇部覇王樹座出身のOBが集まってできた劇団だ。
今回の公演は演劇プロジェクトダブルクラブという劇団のなつみ氏が書いた既成台本
「同窓会パニック」とオリジナル脚本の「Dramatic L Philosophy」二本立て。

「同窓会パニック」は高校の同窓会に集まる6人の男女が織りなすドタバタコメディ。
脚本フリーサイト「はりこのトラの穴」に同脚本はアップされていて、
鑑賞後、脚本自体読んだんやけど、それ自体あんまり面白くなかったんやなあ。
もっと他に面白い脚本なんぼでもあると思うんやけど。。

「Dramatic L Philosophy」はオリジナル脚本の青春もの。
吹奏楽部の女子高生がバスケ部の男子高校生に惚れて、告白するのだが。。
ヒロインが周りを振り回すだけ振り回して、感情移入しずらかったのと、
バスケ部の男優は背が高くハンサムでそれっぽいのだが、顔つきが冷たいので、
役柄に合ってないように思えた。

近大系劇団は、最近面白いのが多かったので、期待して観たのだが、私的にはイマイチの公演だった。
次回に期待します。
チラシのデザインは可愛くて〇。

STAGE+PLUS AWARDS 2017

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2018-1-11 15:25
2017年ステージプラスで行われた公演は全16本とここ数年では記録的な少なさ。ヤバい。
ただ、作品のレベルで言えば、2012年、2014年並みの豊作の年だった。
特に秋、gene、IQ22、オセロット企画と3本続けて傑作が続いた時は、興奮で鼻血が出そうになった。

作品賞は第一主義かアオハルか、ギリギリまで迷ったが、
高校生戯曲にあえてチャレンジした演劇企画アオハルに決めた。
本年メイクアップ部門では、あえて特筆すべき団体が無かったので、
旗揚げ公演賞を今回初めて設け、劇団フワ子の「SHOW毒」を選出した。

以下、作品賞、演出賞、脚本賞の上演時の感想
演劇企画アオハル「K」
http://stageplus.net/modules/blogplus/details.php?bid=290
劇団第一主義「愛と勇気だけが友達」
http://stageplus.net/modules/blogplus/details.php?bid=279
オリゴ党「あと8kg」
http://stageplus.net/modules/blogplus/details.php?bid=281


作品賞 演劇企画アオハル「K」

演出賞 劇団第一主義 「愛と勇気だけが友達」

脚本賞 オリゴ党 「あと8kg」

舞台美術賞 gene 「正午の伝説」

照明賞 オセロット企画 「こんな星抜け出すのさ」

音響賞 劇団第一主義 「愛と勇気だけが友達」

衣装賞 gene 「正午の伝説」

ベストチラシ賞 劇団アシデマトイ「Book!Book!Book!」

オムニバス公演賞 GABU 「いちじく、或いはザクロ」

旗揚げ公演賞 劇団フワ子 「SHOW毒」

主演男優賞 下原裕治 「こんな星抜け出すのさ」

主演女優賞 花森美紀 「FM392」

助演男優賞 木下聖浩 「愛と勇気だけが友達」

助演女優賞 あまのあきこ 「あと8kg」


2007年にオープンしたステージプラスも昨年10周年を迎え、アワードも始めて5年経ちました。
2018年はステージプラス内ギャラリー「白の間」オープンも控え、
次の10年に向けて精進していきますので、皆様のご支援、よろしくお願い致します。

ステージプラス2017年全公演リスト

カテゴリ : 
お知らせ
執筆 : 
イチロウ 2018-1-10 14:37
ステージプラス2017年全公演リスト
1/13〜15 劇団アシデマトイ「Book!Book!Book!」
2/3〜5 GABU「いちじく、或いはザクロ。」
2/6〜12 劇団第一主義「愛と勇気だけが友達」
3/26 劇団夢幻「タイムリカバリー」
4/1〜2 劇団フワ子「SHOW毒」
4/7〜9 オリゴ党「あと8kg」
4/21〜23 演劇集団ゆらめき「ゆがんだ小屋」
6/20〜21 つまようじとみりんときりん「わneるoom」
6/22〜25 しろねこ座「ねこの缶づめ」
8/10〜12 ポスト加糖「しまうまの毛」
10/12〜14 gene「正午の伝説」
10/28〜29 IQ22「FM392」
11/23〜25 オセロット企画「こんな星抜け出すのさ」
12/1〜3 劇団伽藍堂「結婚申込」
12/15〜17 LITMUS「曲がれ!スプーン」
12/21〜24 演劇企画アオハル「K」

全16公演

演劇企画アオハル「K」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2018-1-8 23:39
演劇企画アオハル「K」

演劇企画アオハルは大阪大学の劇団六風館がメインに企画された団体だ。
彼らは高校演劇の優秀な戯曲を中心に上演していくという。
なぜ大学生から見ると青臭く、未熟に見えがちな高校演劇に注目するのか、
以下、演出家佐藤泉による当日パンフの言葉より

「そしてみんな舞台上で自分のことを、悩みやなんかを話します。(中略)
その舞台上には圧倒的な時事性と当事者性が存在します。
だから、私は高校演劇がもっとも上演する意味のある演劇ジャンルではないかなんて思ったりします。
演者にとっては自らの発露であり、自己表現の場です。
そこでは自分の特殊性やコンプレックスこそが武器になります。」

今回上演された「K」の脚本だが、
2013年、長野県丸子修学館高校演劇部が全国高校演劇大会への出品作品として、
同校の女子高校生が書いたもので、同年の文化庁長官賞(優秀賞)を受賞作。

高校演劇のテーマと言えば、友情もの、家族ものといった身近なテーマ、
又はゲーム世代に馴染み深いファンタジーといったところが多いのだが、
同戯曲は20世紀初頭の小説家カフカに纏わる不条理劇だ。

カフカの代表作「審判」「虫」「城」の3編と売れない小説家カフカ自身の人生譚
(父へのコンプレックス、作品執筆のプレッシャー 結核等)
が交互にテンポよく描かれる。

カフカの諸作品自体、不条理で悪夢めいているのだが、
大胆な解釈でポップに、残酷に、美しい祝祭空間の中
12人の役者は力いっぱい演じていた。

全ての登場人物とカフカと出演者自身の生の叫びがシンクロするシーンはひたすら美しかった。
恐るべき子供たちによる作品。面白かったです。
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