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ブログ - 最新エントリー

東洋企画「BALL」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2016-3-22 15:14
大阪大学が母体の劇団、東洋企画がどうも凄いことをやってるらしいという噂は、
ここ阿倍野界隈にもちらほら届いていた。
今回は同劇団制作担当の方から勧められ、観劇した次第。
アトリエS-PACEでの観劇は久しぶり。
館内に入るとL字型の客席。舞台は2方向に向けて開かれている。

観劇後の感想。大変興奮した。
これといってストーリーがある訳ではない。
歌舞伎役者の息子市川団十四郎が辿る数奇な運命を出生から描く。
作者の心象風景の断片か悪夢のようなイメージが押し寄せる。
母の胎内からまさに誕生するシーン、少年時代の野球の思い出、 飛行機シーン、大型船の沈没、戦争シーン。
富士山アネット主宰の長谷川寧による振付は圧倒的! 
身体の小道具化というべきか、シーンに合わせて銃座であったり、椅子であったり(銃座は足の裏、椅子は尻)、
相方の身体のパーツを使って表現。

14人の役者の表情が皆まっすぐ前を見据え、表情が凛としてとても良かった。
そとばこまちのワークショップで知り合った上は52歳、下は22歳の座組。
同講座では、中年になってから演劇に目覚めた受講生も大勢いて演劇作品を一本仕上げるのが修了課題で、
その延長が今回の公演になったようだ。 
幅広い世代で演劇作品を一本作るというのは意義のあることだと思う。
座長は52歳のお父さんで成人した子供がいるらしい。

今回の作品は座長の世代のど真ん中である実相寺セブンがモチーフとなっていた。
私はもちろんその世代なので、楽しく観れたが、他の観客はどうだっただろうか?
セブン「第四惑星の悪夢」(怪獣が一切出てこない異色のエピソード)と
「遊星から愛をこめて」(原爆後遺症問題でお蔵入りになった作品)をうまく繋ぎ合せてエンタメ作品に仕上げていた。
総勢14人のキャストが出ていたのだが、出番が偏ることなくうまく交通整理していた。
旗揚げにしてはまずまずの出来だったと思う。

第一回Display×Drama 「Bedroom Show Battle 」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2016-3-17 19:47
【概要】
・Display×Drama とはその名の通り、演劇界で珍しい試みとなる「商品の展示と演劇の融合」です。
・今回は寝具メーカーとのコラボレーションです。
・大の大人が真剣に遊ぶ場を提供しようと思います。
・寝具メーカー様よりご提供の寝具一式をベッドに設置し舞台装置にします。
・4劇団が参加し、各30分程度の短編を発表する(演者は3人まで)。
・舞台装置の寝具がそのまま優勝者にプレゼントされる。


【詳細】
・舞台上にベッドが一組置かれている。
・その空間をもとに、自由な発想で約30分の演劇作品を演劇集団が創作する。
・一般公開。4組の団体が作品を発表する。
・開場時にお客様に投票用紙が配られ、終演後その日一日で一番面白かった団体を選んでもらう。
・3日間5ステージの公演。集計で一番人気のあった劇団を決定する。
・最終日に贈呈式が行われ、寝具メーカー様より商品が手渡される。
 1位 マットレス
 2位 掛布団
 3位 掛け、敷きカバー
 4位 枕

【メリット】
・宣伝効果が高い
・テレビ、新聞等のマスメディアに情宣する予定です。
・演劇界では珍しい試みなので注目される可能性が高い。
・また当日の様子はUstreamでネット配信します。
・他劇団との交流が可能


【エントリー団体の条件】
・一般公募
・チケット料金は2000円程度。
・5/6 公開ゲネ 1公演 5/7 2公演 5/8 2公演の計5公演(公開ゲネは優待客とマスコミ向け)
・司会、照明、音響、制作、受付、は全て主宰側が担当します。
・専用の灯体は1劇団1灯体まで
・司会、照明、音響、制作、受付、は全て劇場側が担当します。

公募締切は3/25!
エントリー、質問はこちらまで↓
ドラマネージ Bedroom Show Battle係
info@drama-nage.jp

演劇集団関奈月「恋はぐだぐだ」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2016-3-12 18:47
演劇集団関奈月は関西学院大学の演劇サークルで、ステージプラスの公演は2012年「おひっこし」
2013年4月「シコウ論理回遊人」12月「だくだく」と今回で4回目。大学公認の学生劇団ではもっとも多く借りていただいてる。
2012年の「おひっこし」が4年前なので、当時一回生だった役者が今回は卒業公演。
成長ぶりが見て取れた。

「恋はグダグダ」は京都で活躍する中野劇団の中野守氏が2005年に自劇団公演用に執筆したシチュエーションコメディ。
演劇に打ち込む若者たちが描かれる。舞台はおそらく京都。会話は関西弁。
勘違いが勘違いを呼び、波紋が広がっていくタイプの喜劇。 最後は伏線がきれいに回収され、スッとする。

以前同じ台本の芝居を観ていたので、あらすじは分かっていたのだが、
やる劇団、役者によって印象がまったく変わるところが、芝居の面白いところ。
既製台本での公演で時々思うことだが、笑いをとるシーン等で時事ネタを扱っている場合、
初演では受けていたギャグが風化してしまっているのが気になる。何とかならんもんかな。今回は○ィズニーシーネタ。

思いっきりビンタ等、身体をはったギャグが目立った。畳み掛ける演出力はなかなか。
全体的にスピード感はあったのだが、後半はガス切れしたのか、ややダレた。
甘い顔立ちで今まで二枚目風な役柄が多かった高橋賢が今回はガラの悪い男を演じていて芝居に絶妙なアクセントを加えてた。
地下アイドルで高飛車な女を演じた相田莉央もキレッキレで◎。
今回は女性のみの3人芝居。

ブロードウェイやロンドンの劇場街にあるような老舗の劇場、
建物の中にある陽の射さない倉庫が舞台。
日本人の気鋭の脚本家である成太郎は上演間近の台本を書く為に倉庫に缶詰になっている。
筆は一向に進まないのに、彼の缶詰部屋には舞台背景の絵描きやら、脚本に注文を付けてくる役者やらが邪魔しにくる。
締切までに彼の脚本は間に合うのか?

レトロでポップな脚本は不思議な世界観で中々面白かった。
主人公である成太郎役の役者はほぼ出ずっぱりで、台詞量もハンパ無かったが、
噛んだり、間違えたりした時に「しまった!」って表情をするのが観ててしんどかった。
高慢で嫌味な男優と素っ頓狂で目立ちたがりの女優の二役を演じた西田ユリが面白かった。

劇団ホウコウセイ「澱み」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2016-2-22 1:26
劇団ホウコウセイは今回が旗揚げ公演。
一番年長が21歳、下が19歳と、若い劇団である。

舞台は、地方都市の喫茶店。
この町は数年前の洪水で被害が甚大だったようで、人々に暗い影を落としている。
女主はその時の洪水で一人娘を亡くした。
今回、娘の同級生たちを集めてささやかな同窓会を開こうとする。

都会に出て、風采のあがらないサラリーマンをやってるもの。
地元の青年会に入って町おこしに精を出すもの。
地方の生活に疲れている女。
日本中おそらくどこにでも転がっている風景。

政治家による地方分権は掛け声ばかり。東京一極集中がますます加速する一方。
なかなかキャッチ―な設定。
バーに来るお客さんには言ってるのだが、現在私も小説を書いている。
今回公演した劇団ホウコウセイが扱ったテーマが同じでちょっと驚いた。


一時間足らずの芝居だったが、まずまず無難な旗揚げだったと思う。
過疎化した年寄だらけの町の描写が妙にリアル。
5人の役者は皆なかなか達者だった。
脚本は丁寧だったが、一本調子だったので、観ててやや退屈だった。

STAGE+PLUS AWARDS 2015

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2016-1-1 1:15
2013年に「STAGE+PLUS AWARDS」を初めて今年で第3回目。
2015年ステージプラスで公演された作品は全23本。粒ぞろいの作品が集まった。
全上演作品中、劇団ズッキュン娘「グッバイ、マザー」、題名のない演劇会「おい!なんでやねん!」の2作品が傑出していた。
「グッバイ、マザー」は脚本、演出、役者力すべての面が高レベル。
「おい!なんでやねん!」は演出の剛腕さ、役者の躍動感が光っていた。
次点選ぶとすれば、劇団サニー「みるきーはわかってくれない」。後からジワジワくる作品だ。

2015年はオムニバス作品が多かったのが特徴的だった。全公演作品中8本。
なので今年は特別に短編イベント賞を設けてみた。
「ドキッ!身内だらけの一人芝居フェス」個々の作品の出来はもちろん、フェスとしての進行が◎。

上記作品の過去のレビュー↓

劇団ズッキュン娘「グッバイ、マザー」
http://stageplus.net/modules/blogplus/details.php?bid=212
題名のない演劇祭「おい!なんでやねん!」
http://stageplus.net/modules/blogplus/details.php?bid=241
劇団サニー「みるきーはわかってくれない
http://stageplus.net/modules/blogplus/details.php?bid=214
ドキッ!身内だらけの一人芝居フェス
http://stageplus.net/modules/blogplus/details.php?bid=237


作品賞    劇団ズッキュン娘「グッバイ、マザー」

脚本賞  劇団ふぞろいぞろい「煙たなびけば雨」

演出賞  題名のない演劇会「おい!なんでやねん!」 

照明賞  劇団サニー「みるきーはわかってくれない」

音響賞  カミナリフラッシュバックスと、まの。「自己中カルテット」

舞美賞  劇団洒落乙。「ミスターペロペロマン」 

衣装賞  TEAM-Luna「カルディアの鳴く頃に」 

メイクアップ賞 劇団ミネット「I say Love,it is a flower」

ベストチラシ賞 劇団サニー「みるきーはわかってくれない」

短編公演賞  ドキッ!身内だらけの一人芝居フェス

主演男優賞  高橋仁「おい!なんでやねん!」

主演女優賞  藤吉みわ「グッバイ、マザー」

助演男優賞  山尾匠「After World」

助演女優賞  真壁愛「グッバイ、マザー」  


2016年も表現者たちの熱い心に応えれるよう、ステージプラスは鋭意努力していきたいと思います!

ステージプラス2015年全公演リスト

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2015-12-29 2:57
1/24〜25  ハニイチ「よるがあけたら」  
2/12〜15  Team 2220「KITTY&DOGGY」
2/19〜22  ズッキュン娘「グッバイ、マザー」 
2/25〜28  劇団サニー「みるきーはわかってくれない」
3/5〜8   洒落乙。「ミスターペロペロマン」
3/13〜15  劇団2012「叫ぶ檻」
3/19〜22  ろみお座「傘にうたえば」
4/24〜26  劇団DREAMER「day-dreamer」
5/22〜24  Team Luna「fストーリー」「カルディア戦記」
6/18〜21  星屑企画「輪廻 万華鏡展」
6/26〜28  大人工芸倶楽部「Magician」
8/8〜9   カミナリフラッシュバックスとまの「自己中カルテット」
9/20〜22  Daikichi project「MUGEN」
9/26〜27  東京ガール「誰、さがし?」
10/2〜3   さすがやあうん「名探偵 華麗満秀の態変な一夜」
10/9〜11  Doki☆身内だらけの一人芝居フェス
10/15〜18  山尾企画「After World」
10/24〜25  東京ガール「ゲームの時間」
11/6〜8   箱庭計画「ハコニワタンペンシュウ」
11/21〜23 題名のない演劇会「おい!なんでやねん!」
11/27〜29  劇団ミネット「I say love,it is a flower」
12/4〜6 ふぞろいぞろい「煙たなびけば雨」
12/21〜22  近大附属高校「トゥ」「悪魔のいるクリスマス」

全23公演
昨年末に続き、今年も近大附属高校演劇部にステージプラスをレンタルしていただいた。ありがたい。

前回は劇団ショーマの高橋いさを氏台本「バンクバンレッスン」1本立ての公演だったが、
今回は吉本芸人ロバートのネタ「トゥ」と北村想氏の「悪魔のいるクリスマス」の2本立て公演。

「トゥ」は20分程のコント。大学の入学式にあるサークルが新入生に奇妙な勧誘をしてくるという話。
全員伸び伸びとした演技していた。笑いもとれていた。

「悪魔のいるクリスマス」
クリスマス。
公園のベンチに座り、劇作家が日本語の乱れについて独りごちている。
彼のもとに歌手志望の女子高生や太宰好きの不良少年や天使が現れ、ささやかなパーティーが行われるのだが。。

気難しい劇作家はどうも同戯曲を書いた北村想自身を想起させるが、その役を演じたのは今年高2の女子高生北村さん。
彼女は男役で演じるのではなく、女性に置き換えた設定で演じていたのだが、これが全然違和感がなかった。
抑制の効いた演技は堂々としていた。難しい役を自分のものにしていた。
去年「バンクバンレッスン」で観たときは特に印象が無かったが、これから良い女優になっていくと思う。

脚本は80年代前半に書かれたもので、社会情勢等若干古さを感じたが、テーマ自体は普遍的なもの。
最後のどんでん返しは見事。面白かった。
開場すると同時に、役者たちは既に舞台に立っている。
下手にはカップルが車を運転している様子。
中央では女がちゃぶ台に座り、洗濯したての下着(ババくさいのもあればド派手なものも)をたたんでいる。

ゆるやかに開演。
カップルは彼女の生まれ故郷に帰省の車中であり、
中央の女は入院中の母に届ける荷造りをしていたことが分かる。

地声に近いリアルな発声、
ちょっとした言葉や仕草からその人となりや関係性を浮かび上がらせる演出等、
平田オリザの「静かな演劇」を踏襲したスタイル。

舞台となる「家」。
父は既に他界し、母も入退院を繰り返している。
長女は未婚で母と一緒に実家暮らし。しっかりもの。
次女は都会で結婚。ぼんやりとした性格。
三女は父と同じ煙草の銘柄を吸いながら、都会の服屋で働いている。

三人姉妹が正月休みを利用して実家に帰ってくる。
おせちを食べたり、墓参りをしたり、七並べをしたり。
どこにでもある家族の話、事件らしい事件は起こらない。。
主に次女の夫の眼を通して、妻の実家がフォーカスされる。

巧みな脚本。
各家庭特有のルール、他人の眼から見るとそれは奇異だ。
二人で7並べしているシーンとか、黒豆をスプーンで食べるシーンとか
随所に、クスッと笑かせてくる。

ラスト、夫婦はお互いの価値観の違いを認めあう。
品の良さ。派手さはないが、余韻が残る。
小津安二郎の諸作品を思わせた。
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