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ブログ - 20190805のエントリ

劇団無垢は
2016年12月にステージプラスで上演した「天空のハルモニア」に続いて、
今回も中性ヨーロッパを舞台にしたダークファンタジーものである。
タイトルにあるように、「ハーメルンの笛吹き男」がモチーフになっている。
この物語は実話でグリム童話にあるようなメルヘン調ではなく、おどろおどろしいものだったようだ。

ある農夫の納屋に「男」が逃げ込んだという噂を聞き、
「欠陥」を抱えるモノ達が集まってくる。
「男」はあるモノにとっては、「お尋ね者の笛吹き男であり」、
あるモノにとっては自分の欠けた身体を元通りにできると信じている。
彼らは西洋の妖怪(コボルト、ハーピー、狼音等)に模して登場する。
農夫は納屋には「芋しかない」と言って譲らない。

演劇とは難しいもので、脚本家の中で構想上のあるべきストーリーというものが存在するのだが、
途中、キャストが降板したり、尺の問題やらで、削る必要が出てき、
その箇所だけ削ると他の箇所で説明不足になって客に混乱を招かせる。伏線が回収できない。
最初から書き直すには、もう稽古が始まっていたりする、
ということが往々にして起こる。

隙間が多い芝居の場合、辻褄が合わないのは大して気にならないのだが、
今回の芝居のように情報量が多くロジカル劇の場合、
物語に出てこない人物が思わせぶりに会話に登場したりすると、
観ていて混乱する。
西洋の深い闇と狂気を孕んだ世界観自体面白そうだっただけに残念。

中世風の衣装とメイクは素晴らしい。
ドラマチックな照明も効果的。
ラストシーンは鮮烈だった。


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