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ブログ - 201908のエントリ

不登校を題材とした演劇とトークの企画である。
作・演出は元通信制高校の教員八柳まごいちによるもので、自らの経験をもとに創作。
キャストの中には現実に不登校で悩んでいる若者も出演している。
芝居の後にはフリースクールの教師を招いてのアフタートーク&意見交換会が設けられた。
観客も普段小劇場を観に来るような客層ではなく、関係者っぽい方たちが多かったように思えた。

不登校の女子中学生「春子」を主軸に、
嫌々学校に通う少女、学校外に生きがいを見つける少年ら「子供の世界」と
春子のシングルファーザー、春子の担任、適応指導教室の職員らの「大人の世界」とを
行き来する重層的な物語だ。

八柳は執筆にあたって、教師、支援団体、保護者会等へ緻密な取材を行ったらしく、
各々の立場や彼らの苦悩がよく描けていた。

「演劇」というより、「不登校がテーマの講座」の1コーナーとしての小芝居という趣。
不登校の現実を世に知らしめるツールとしての演劇。
フィクションではなくドキュメンタリー。リアル、生々しい。新しい手法だ。

タイトルは上演前に読まれた朗読劇とヒロインが書いてる小説の内容に関するもの。本編の伏線にもなっている。

蛍光灯を舞台両サイドに置いたり、スクリーン上のシルエットで感情を表現したり照明も面白い使い方をしていた。

やぎゅり場自体は今回の公演をもって解散するらしい。残念。
劇団無垢は
2016年12月にステージプラスで上演した「天空のハルモニア」に続いて、
今回も中性ヨーロッパを舞台にしたダークファンタジーものである。
タイトルにあるように、「ハーメルンの笛吹き男」がモチーフになっている。
この物語は実話でグリム童話にあるようなメルヘン調ではなく、おどろおどろしいものだったようだ。

ある農夫の納屋に「男」が逃げ込んだという噂を聞き、
「欠陥」を抱えるモノ達が集まってくる。
「男」はあるモノにとっては、「お尋ね者の笛吹き男であり」、
あるモノにとっては自分の欠けた身体を元通りにできると信じている。
彼らは西洋の妖怪(コボルト、ハーピー、狼音等)に模して登場する。
農夫は納屋には「芋しかない」と言って譲らない。

演劇とは難しいもので、脚本家の中で構想上のあるべきストーリーというものが存在するのだが、
途中、キャストが降板したり、尺の問題やらで、削る必要が出てき、
その箇所だけ削ると他の箇所で説明不足になって客に混乱を招かせる。伏線が回収できない。
最初から書き直すには、もう稽古が始まっていたりする、
ということが往々にして起こる。

隙間が多い芝居の場合、辻褄が合わないのは大して気にならないのだが、
今回の芝居のように情報量が多くロジカル劇の場合、
物語に出てこない人物が思わせぶりに会話に登場したりすると、
観ていて混乱する。
西洋の深い闇と狂気を孕んだ世界観自体面白そうだっただけに残念。

中世風の衣装とメイクは素晴らしい。
ドラマチックな照明も効果的。
ラストシーンは鮮烈だった。


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