ログイン
ユーザー名:

パスワード:


パスワード紛失

Photo Gallery
店頭風景 5
twitter

ブログ - 201904のエントリ

劇団大阪「人の気も知らないで」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2019-4-19 23:30
大阪の演劇ユニットiakuの横山拓也氏による既成台本なのだが、
この脚本がまず、素晴らしかった。

素舞台にテーブルが置いてあるだけ。
舞台照明は一切なし。作業灯のみ。
小さな広告代理店に勤める同僚のOLが待ち合わせの喫茶店に集まるところからスタート。
音は喫茶店のBGMが小さくなっているのみ。

彼女たち3人は結婚式の余興の打合せで集まっているのだが、
同僚が交通事故で大変な目にあっていたり、
花粉症が酷くて悩んでいたり、
若い男と付き合い始めたり、
それぞれがそれぞれの幸福や不幸を抱えている。
そういったことが台詞の端々から垣間見える。
彼女たち自身の問題だけでなく、そこにはいない台詞の中にしか出てこない人物まで、
生き生きと浮かび上がって来る。
最後にはそれまでの伏線が綺麗に回収されて幕がとじる。

台本の良さもあるのだが、3人のOLを演じた女優が実に上手かった。
シンプルな舞台で派手さはないが、スリリングでぐいぐい引き込まれた。
名人芸のよう。

冒頭、白い仮面を被った4人の男女、中央に1人白いワンピースを着た少女が佇んでいる。
過去、災害があり、たくさんの人々が亡くなった海浜公園が舞台。
やはり東日本大震災をイメージしてしまう。
仮面を被った男女はいずれも災害で亡くなった者たちで、現世に激しい未練をもっている。
彼らは一人ひとりモノローグを語っていく。。

役者は緩慢な動き、音響、照明もほとんどない。
マスクを被っているので表情も読めない。
演出はもちろん能を意識している。

1時間弱の抽象的な会話劇が終わり、
重い話で観客がみな沈んでる中、本編とは何の関係もない、
先程のワンピースの少女(Mifuyuという女性シンガー)のアイドル風ミニライブが始まる。 
うって変わって照明はカラフルに、客を盛り上げるスタイル。
ギャップが激しすぎて、疑問符がグルグル回ったので、終演後演出に尋ねたところ、
全て計算ずく、観客の予定調和を裏切りたかったとのこと。

思えば「浪漫ヲ謳エ」とう時代錯誤的なタイトルをつけたところから、
彼らの確信犯的な挑発は始まっていたのだ。

初日では終始つけていたマスクを落ステではラスト近く外す等と、
演出意図自体が変わって来るアドリブを入れたり、かなり挑戦的なことをする団体だ。
面白い。

劇団ミネット番外公演「春雷」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2019-4-14 1:05
2015年に当ステージプラスで旗揚げした劇団ミネットは今回で番外編も入れて計10回目の公演になる。

今回の公演は、お馴染みのミネットのメンバーに加えて、
劇団サンリズムの秀麿、
元関奈月の佐倉ハルキ、舞嶽44景「火蜜」に出演した滝澤仁吾、
Litmus「曲がれ!スプーン」の勇人ユウジ
ルービック♢キューブからザイマン、まお、はまつち等
ステージプラスに馴染みのある役者が多数客演していて、
当小屋が縁となって人脈の広がりの一助となっているなら、とてもありがたいことだ。

公演は2部構成になっている。
1部〈春〉は脚本 七兎璃緒、演出 ひとみ
2部〈雷〉脚本 ひとみ、演出 七兎璃緒
となっているが、両編は世界は違うが、繋がっている。

1部「春」はザイマンを除いてキャストは全て女性。
ある村では盛大な春の祭りが行われていて、少女はそこで「春の女神」に選ばれる。
花の妖精たちによる宴が行われる中、「神に呪われた機械人形」が登場する。。
春の精6人は、各々6色のロリータファッションに身を包み舞い踊りふざけ合う。
「春」は2部「雷」への導入部的な短編。

うって変わって2部「雷」はひとみ以外全員男の作品。
「村」では古の掟により、女は追放される。
ある日、行き倒れの少年(男装した女)を村人が介抱したことにより、村は変容していく。。

前回ミネットによる「夢幻泡影」は傑作だったので、かなり期待して観たんやけど。
今回の芝居はかなりBL要素が高いです。
私は割と男にしてはBL楽しめる方なんやけど。。
好き嫌い別れる作品だったと思う。

役者達のアドリブギャグは楽しかった。
ラストシーンの構図は息をのむ美しさ。
ザイマン氏の存在感には圧倒された。

ブログ カレンダー
« « 2019 4月 » »
31 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 1 2 3 4
カテゴリ一覧
最新のトラックバック