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ブログ - 進劇銃題やぎゅり場「絆王子と最初の一歩」

進劇銃題やぎゅり場「絆王子と最初の一歩」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2019-8-29 0:36
不登校を題材とした演劇とトークの企画である。
作・演出は元通信制高校の教員八柳まごいちによるもので、自らの経験をもとに創作。
キャストの中には現実に不登校で悩んでいる若者も出演している。
芝居の後にはフリースクールの教師を招いてのアフタートーク&意見交換会が設けられた。
観客も普段小劇場を観に来るような客層ではなく、関係者っぽい方たちが多かったように思えた。

不登校の女子中学生「春子」を主軸に、
嫌々学校に通う少女、学校外に生きがいを見つける少年ら「子供の世界」と
春子のシングルファーザー、春子の担任、適応指導教室の職員らの「大人の世界」とを
行き来する重層的な物語だ。

八柳は執筆にあたって、教師、支援団体、保護者会等へ緻密な取材を行ったらしく、
各々の立場や彼らの苦悩がよく描けていた。

「演劇」というより、「不登校がテーマの講座」の1コーナーとしての小芝居という趣。
不登校の現実を世に知らしめるツールとしての演劇。
フィクションではなくドキュメンタリー。リアル、生々しい。新しい手法だ。

タイトルは上演前に読まれた朗読劇とヒロインが書いてる小説の内容に関するもの。本編の伏線にもなっている。

蛍光灯を舞台両サイドに置いたり、スクリーン上のシルエットで感情を表現したり照明も面白い使い方をしていた。

やぎゅり場自体は今回の公演をもって解散するらしい。残念。

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