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ブログ - 演劇企画アオハル「K」

演劇企画アオハル「K」

カテゴリ : 
レビュー » 演劇
執筆 : 
イチロウ 2018-1-8 23:39
演劇企画アオハル「K」

演劇企画アオハルは大阪大学の劇団六風館がメインに企画された団体だ。
彼らは高校演劇の優秀な戯曲を中心に上演していくという。
なぜ大学生から見ると青臭く、未熟に見えがちな高校演劇に注目するのか、
以下、演出家佐藤泉による当日パンフの言葉より

「そしてみんな舞台上で自分のことを、悩みやなんかを話します。(中略)
その舞台上には圧倒的な時事性と当事者性が存在します。
だから、私は高校演劇がもっとも上演する意味のある演劇ジャンルではないかなんて思ったりします。
演者にとっては自らの発露であり、自己表現の場です。
そこでは自分の特殊性やコンプレックスこそが武器になります。」

今回上演された「K」の脚本だが、
2013年、長野県丸子修学館高校演劇部が全国高校演劇大会への出品作品として、
同校の女子高校生が書いたもので、同年の文化庁長官賞(優秀賞)を受賞作。

高校演劇のテーマと言えば、友情もの、家族ものといった身近なテーマ、
又はゲーム世代に馴染み深いファンタジーといったところが多いのだが、
同戯曲は20世紀初頭の小説家カフカに纏わる不条理劇だ。

カフカの代表作「審判」「虫」「城」の3編と売れない小説家カフカ自身の人生譚
(父へのコンプレックス、作品執筆のプレッシャー 結核等)
が交互にテンポよく描かれる。

カフカの諸作品自体、不条理で悪夢めいているのだが、
大胆な解釈でポップに、残酷に、美しい祝祭空間の中
12人の役者は力いっぱい演じていた。

全ての登場人物とカフカと出演者自身の生の叫びがシンクロするシーンはひたすら美しかった。
恐るべき子供たちによる作品。面白かったです。

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